アリーシャ ディフ ダ。 【テイルズオブゼスティリア ザ クロス】第11話感想 スレミクは百合、ロゼアリは薔薇、ヒロイン漫才予告

テイルズオブゼスティリアのアリーシャについて

アリーシャ ディフ ダ

緩やかなS字を描くシルエットは柔らかな笑顔と相まって可憐な雰囲気。 身の丈もある長槍は、細かな装飾も再現され体の動きに合わせてはためく布がアクセントになっています。 腕や脚などの甲冑部分はメタリックな彩色で重圧感のある仕上がりです。 代金引換• 商品到着時に配達員に現金で支払い。 金額に関らず別途手数料が一律 200円 税込 かかります。 コンビニ決済• 出荷前支払い。 金額に関わらず別途決済手数料が一律 200円 税込 かかります。 銀行振込• 出荷前支払い。 ジャパンネットバンク,三菱UFJ銀行。 振込手数料はお客様負担となります• クレジット決済• 出荷前支払い。 手数料はかかりません。 Paypal決済• 出荷前支払い クレジットカードでも銀行口座からでも、IDとパスワードでかんたん・安全にお支払い。 新規登録・振込手数料も無料です。 ご利用可能な銀行は、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行・埼玉りそな銀行です。 別途paypalの登録が必要となります。 商品の品質については万全を期しておりますが、万一、ご注文と異なる商品がお届けとなった場合や、破損・汚損していた場合には、お届け後7日間以内にご連絡ください。 パッケージ内の破損、部品不足等の初期不良品等につきましては、まずは商品に記載されているメーカーのサポートセンターにお問合せ願います。 その場合は対応方法を確認いたしますので、まずは「」へ詳細をご明記の上、メールでご連絡ください。 上記工程にて発生する擦過傷・若干の凹み等は商品の仕様となります。 メーカー・当店ともに交換できませんので予めご了承ください。

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アリーシャ・ディフダについて

アリーシャ ディフ ダ

あの頃よりずっと伸びた髪は邪魔にならないように括った。 歩く度に毛先がゆらゆらと揺れるのを感じ取りながら、もうすっかり通い慣れた廊下を歩んでいる。 時折擦れ違うディフダ家の使用人が、柔らかな笑顔と深々と垂れる頭で僕を出迎えてくれた。 そんなに仰々しくしないでいいと長年言い続けてきたけれど、天族への敬いはいつ何時でも持ち合わせているものだから、そう口にする彼らの律儀さは揺るがない。 その分、僕がお願いした甲斐もあって普段はもう少し砕けた態度で接してくれるんだ。 自分でも驚くほど、人間と良好な関係を築けていると思う。 ずっと昔は殆どの人間に見えなかったわけだから、こうしてディフダ家の屋敷を訪れる度にこっそり侵入しているようで気持ちのいい感覚ではなかった。 勿論人の目に見えないなりの利点はある。 しかし、見えているというのも案外悪いものじゃない。 擦れ違う使用人に挨拶を返しながら、僕はそれを痛感していた。 目的の部屋は戸が開いたままだった。 窓から風が吹き抜けて、カーテンが何度もたなびいている。 糖蜜色の髪をした女性はベッドに座ったまま、窓の外を眺めていた。 開いた扉を軽く叩いてノックをすると、ようやく僕の存在に気付いたらしい。 「やあ」 「…あら、ミクリオ様」 「産まれたって?」 「ええ、先日に」 「顔を見に来るのが遅くなってしまってすまない」 「いいえ、こうして足を運んで頂けるだけで光栄です。 それに今回もどこかの遺跡探索に向かわれていたのでしょう?お怪我はなさっていませんか?」 「……大丈夫、ピンピンしてるよ」 察しの通り、新しく子が産まれたと知らせを聞いたのは遺跡のど真ん中にいたときのことだった。 予定日がまだ先だったせいか油断していた僕は、さくっと探索を切り上げてこの屋敷へ直行したのである。 代々僕が接してきたディフダ家の女性の中でも、この女性はすこぶる勘が鋭いようで、どれだけ人生経験が長くとも敵う気が一向にしない。 「おめでとう、よく頑張ったね」 「ありがとうございます。 …どうか顔を見てあげて下さい、女の子ですよ」 「女の子…」 「今回も、私共ディフダ家の子の名付け親になって下さいますか?」 名付け親になっているのは、成り行きからくるものだった。 しかも原因は僕の自己満足に過ぎない。 ディフダ家はその被害者といっても差し支えないのに、目の前の女性は僕にそれを頼むのが当たり前のように首を傾げている。 「本当にいいのかい?毎回言っているけど、これは僕のエゴに過ぎないんだ。 そんな僕個人の我儘に付き合わされているんだよ、君達は」 「はい、承知しております。 それでも構わない所か…寧ろミクリオ様にお願いしたいのです」 「…全く、どれだけ時が経っても君達はおひとよしだね」 「おひとよしなのはミクリオ様ですよ。 いざ名前を付けるとなると、すごく一生懸命に考えて下さるでしょう?私が名前を頂いたときも三日三晩悩んで下さったと……」 「わ、わかった!わかったから、照れ臭くなるようなことを思い出させないでくれ…」 そう、これは僕の我儘だ。 誰かに頼まれたわけじゃない。 決戦前に何を話したのか会話のさわりだけをスレイから聞いていて、そうしてやりたいと勝手に思っただけなんだ。 そんな縁もあって、僕はこのディフダ家を長い間懇意にして見守り続けている。 新しく子供が生まれてくると、もしかしてあの子なんじゃないかと淡い期待を抱いて顔を見に行く。 彼女がまたこのディフダ家に生をうけるとは限らないのに、僕は何故か毎度この屋敷へと足を運んでいた。 ただ、生まれたのがあの子じゃないからそこで「はいさよなら」って気持ちになるわけも当然なく、それが代々名付け親を担ってきた由縁でもあった。 「ですが…今回はミクリオ様が三日三晩悩む必要もない気がするのです」 「それはどういう…?」 「なんとなく、ミクリオ様が待ち望んでいたのはこの子じゃないかと思って」 傍らのベビーベッドに目を向けると、もぞもぞと小さく動く手足が見えた。 一歩、また一歩と歩み寄る度に自分が緊張しているのがいやでもわかる。 そうっとベビーベッドの中を覗き込めば、白に包まれた赤ん坊がぱっちりと開いた目でこちらを一生懸命見つめていた。 ああ、このときほどこの女性の勘の良さに驚いたことはないだろう。 僕も待っていたけど、僕以上にこの子を待ち望んでいる奴がいるんだ」 うっすらと生えた、母親と同じ糖蜜色の髪。 驚いたことに瞳の色まであの頃と一緒だ。 僕はあの子の赤ん坊姿を見たことはないけれど、きっとこんな感じだったに違いない、そう思わせる容貌だった。 スレイが導師となるのが宿命だったのだとしたら、彼がアリーシャと出逢ったことは運命だったのかもしれない。 赤ん坊らしく言葉にならない声を上げて、小さな掌を僕めがけて伸ばしてくる。 試しに人差し指を差し出してみると、何倍も小さい指先が僕のそれをとらえ、嬉しそうに笑った。 自然と涙がこみ上げてくる。 やっと、やっとだ。 「……また逢えたね、アリーシャ」 スレイ。 君が目覚める日も、そう遠くはないのかな。 *** 「ねえ、ミクリオ?ミクリオってば、」 後ろから名前を呼ぶ声には、多少の困惑が含まれているようだった。 無理もない。 遺跡探索にいこうと連れ出したものの、僕はろくに説明もしないまま遺跡の奥へ奥へと進んでいた。 決して意地悪のつもりじゃないけれど、ただなんとなくそう感じたというだけで、ここでスレイに逢える確信があるわけじゃなければ、なにより説明が難しい。 「珍しく遺跡探索に誘ってくれたかと思えば、今日はやけに上の空じゃないか?」 「……すまない、アリーシャ。 ちょっと考え事もしていて」 「だと思ったよ。 気を抜いていて、トラップに掛かっても知らないからな」 振り返る先で、仕方ないなあという風に笑う彼女はあの頃のアリーシャそのままだった。 十数年を経て成長した姿は、生き写しというくらいそっくりな容貌をしている。 同じ魂と同じ容姿をもって生まれ変わってきたことが本当に運命だと思えるくらい、彼女はアリーシャそのものだった。 勿論同じところは容姿だけではないし、違う部分だってある。 真面目や律儀さが抜けないところはあの頃のままだけど、僕のことを様付けしないで友人として振る舞う姿は、あの頃よりずっと距離を近く感じた。 遺跡の中を進むにつれて、火の属性が強まる。 同時に周囲が赤々しくなり、熱気が襲ってきた。 水を司る僕にとって心地いい環境と言えないが、どちらかといえばそう遺跡探索に慣れていないアリーシャの方が辛そうだった。 具合を尋ねれば、平気だと言って綺麗に微笑む。 彼女は我慢強いと思う。 最も、襲いくる熱より遺跡への興味の方が上回るからだろうが。 額に滲む汗を拭いながら目移りするその瞳は、スレイのそれによく似ていた。 広間へたどり着くと、その遺跡の象徴とばかり設置された像を見上げた。 顎に片手を添えて思わずほう、と息が零れる。 どの時代に築き上げられたものか、信仰対象だったのか、考察は尽きない。 瞬間、「熱っ」とソプラノの声が響いた。 慌てて背後を見やると、隙間を流れる溶岩にも似たそれが跳ねたのか足の一部を押さえている。 駆け寄るのが先か詠唱が先か、氷魔法を準備しつつアリーシャの足元に跪いた。 赤くなった箇所を冷やしながら具合を確かめる。 よかった、大したことはなさそうだ。 「アリーシャは女の子なんだから、痕でも残ったら大変だろう」 「あ、ありがとう…流石だな」 「水の天族だからね」 「………ミクリオは…」 「ん?」 「ミクリオは、どうして私をアリーシャと名付けたんだ?どうしてご先祖様の名前を私に…」 それは恐らく、彼女がずっと抱き続けてきた疑問だ。 「マルトラン姉様は?マルトラン姉様も、ミクリオが名付けたのか?」 「ああ、君の従姉妹の…いや、彼女は違うよ。 大方過去の文献を見てその名を貰ったんじゃないか?蒼き戦乙女は当時から人気があったし」 「…どんな人だったんだ?そのマルトラン、とは」 「前にも話したことがあるだろう。 ……僕達の知るアリーシャが、師と仰いでいた人だよ」 「………私が…ご先祖様に瓜二つなのは知っている。 だが私は、ミクリオが知るアリーシャじゃない」 「ああ、わかってる。 同じ名前こそ付けたけど、僕も君とあの頃のアリーシャを重ねているわけじゃない。 君は君だよ、アリーシャ」 「…うん、私は私だ」 「それに昔のアリーシャの方が若干おしとやかだったような…」 「え!?」 「いや、お転婆なのは今も昔も変わらないか」 「も、もう…ミクリオ!」 彼女がアリーシャそっくりの容貌に育っていくのを見守るにあたって、僕が一番気を付けたことは、彼女を一個人として扱うことだった。 同じ魂をもっていても、同じ容貌をしていても、あくまで僕の知るアリーシャではない。 前世の記憶とやらがあるわけでもないし、僕の語るアリーシャや導師スレイのことは、彼女にとって遠い先祖の時代の実話でしかないからだ。 僕が彼女とアリーシャを重ねて見てしまっては、今を生きる彼女が"アリーシャ"に飲み込まれてしまうんじゃないか。 そんな不安すらあった。 それでも、彼女とアリーシャの繋がりを感じることは多々あった。 以前名付けの由来を聞かれたとき、先祖から名前を頂いたことと、逢わせたい人がいることを告げたことがある。 繰り返し夢を見るんだ、とも言っていた。 星空の下、顔は見えないけれど耳飾りを付けた男性のシルエット。 断片的なものだが、彼女の中にアリーシャは確かに存在しているし、わざわざ区別しなくとも、新しく生をうけたアリーシャそのものなのだろう。 アリーシャが抱き続けている疑問の答えは、きっと、スレイに逢うまでわからない。 「君をアリーシャと名付けて、僕の我儘に付き合せたのは悪いと思ってる。 …でもいつか逢わせたい奴がいるって言っただろう?そいつが起きたら、一度でいいから逢ってやってほしいんだ」 「まあ、逢うだけなら…構わないが」 「ありがとう」 「それで、その逢わせたい人というのは一体いつ起きるんだ?」 「そ、それがちょっとわからないのが難点なんだ……」 そこなんだよなあと互いに溜息を吐いたあと、笑い合う。 全くスレイもいつまで眠りこけているつもりなんだか。 火傷の具合もすっかり良くなったらしく、アリーシャの手を引いて立ち上がった。 この遺跡はまだまだ広そうだ。 他の方角からは、水の属性も感じる。 「単純にアリーシャの名前が受け継がれるのも嬉しいんだ。 だが、僕の我儘だからね。 行こう」 なんとなく予感が走る。 水の属性がする方向から、呼ばれている気がした。 先を行く背中を見つめながらアリーシャが何を呟いたのか、そのとき僕は聞き取ることが出来なかった。 「………重荷なんて。 逆だよ、ミクリオ。 不思議なくらいアリーシャという名前が馴染んで…愛おしく、懐かしく感じるんだ。 まるで、それが元々私のものであったように」 [newpage] 「おはよう、寝坊助さん」 顔を合わせるのはおよそ何百年振りだろうか。 当たり前のことだけど、スレイは相変わらずスレイだ。 崩れた穴に落ちかけた僕を引き上げたあと、開口一番は「すっげー!」である。 うんと久し振りに見る遺跡に、きらきらと目を輝かせていた。 僕がさきほど手を伸ばした台座や周囲の様子を、ぐるぐると見まわしている。 寝坊助、と言うと座り込んだままのスレイは照れくさそうに頬を掻いた。 待て、別に照れるところじゃない。 「マオテラスの加護を感じるね」 「ああ、もうバッチリだ!」 「…そうか、よかった」 「久し振りだな、ミクリオ。 それは彼女に一番に言ってやってくれ」 スレイの言葉を遮ったものの、当人は「彼女って?」と首を傾げていた。 何を言っているんだ、天族ですら人の目に見えることが多くなったのに、人間のアリーシャが映らないわけないだろう。 そう僕も周囲を見渡してみるけれど、後ろをついてきていた筈の彼女はどこにもいない。 そういえば、結構前から声を聞いていなかった気がする。 例の如く考え事が頭を過ぎって背後に気を配る余裕はなかったし、てっきりついてきてくれているものと思っていた。 「あー、いや…少し待ってくれ。 多分もうすぐ追いついてくる筈……」 「ミクリオ、見付けた!もう、一人でどんどん先に行ってしまって…っ…」 タイミング良く響いた声はよほど急いで追ってきたのか、息切れしていた。 「悪かったよ。 …でも丁度よかった、君に逢わせたいと思っていた奴がようやく目を覚ましたんだ」 二人の間を遮る壁になっていた僕は、一歩横へと逸れる。 僕が、そしておそらく二人も望んでいたやっとのご対面だ。 カランと響いた音は、アリーシャの手から長槍が滑り落ちたそれだった。 二人とも呼吸をすることすら忘れているんじゃないかというくらい、互いを食い入るように見つめている。 やがて、アリーシャの双眸からぶわっと涙が溢れ出した。 身体の力が抜けたようで膝から崩れ落ちる。 ぽろぽろと音もなく零れる涙を前にして、スレイはわかりやすく慌てながら駆け寄った。 「あ、アリーシャ!?」 「…………そう…か。 そうか…私は君を、待っていたんだな……スレイ」 スレイ、と呼ぶ声が、ひどく懐かしく思える。 スレイ本人もそう感じているらしく、驚いたように丸めた瞳が、やがて泣きたいのを堪えるように細まった。 「アリーシャ、」 「スレイ」 「ん?」 「スレイ、スレイ…ッ…」 「うん、オレはここにいるよ、アリーシャ」 何度も何度も、そこにいるのを確認するように名前を呼ぶ。 それに合わせてスレイが頷いて応えると、アリーシャの太腿に幾つも涙が滴り落ちた。 一向に泣きやむ気配のない様子を、スレイは眉を下げて笑いながら見守っているけれど、やはりどこか嬉しそうだ。 濡れた頬に手を添えて涙を拭う親指の手付きが優しいのは、傍から見ている僕でもわかる。 「おかえり、スレイ。 君をずっと待っていた…!」 スレイの掌に包まれる中で、涙を溢れさせながら、アリーシャは確かに花咲くような満面の笑みを浮かべていた。 「約束、守ってくれてありがとう。 …ただいま、アリーシャ!」 遺跡から地上へ出ると、結構な時間が経っていたのか風が冷たくなっていた。 まだ空は明るいけれど、あまり遅くまでアリーシャを連れ回すとディフダ家も心配するだろう。 そう言いたいのは山々だが、僕の後に続いて遺跡を出た二人は早速座り込んでいろいろと話し込んでいる。 アリーシャの膝上に広げているのは天遺見聞録だ。 大分昔の文献だというのに、あれの人気は未だに根強い。 遠目から微笑ましく眺めていると、不意に姿を現したのはエドナだった。 差した傘がくるくると回る度に、ぶら下がるマスコットがゆらゆらと動く。 「…子守りは終わったの?」 「エドナ」 「ご苦労なことね、ミクリオボーヤ」 「まだそれで呼ぶのか…飽きないな、君も」 「全然全くこれっぽっちも飽きる気配はないわ」 「……ああそう」 訂正させようと足掻いたところで、彼女を楽しませるだけだというのは流石の僕もわかっている。 わかっていても、譲れないときはあるのだが。 「願掛けかと思っていたけど……気付けば髪、随分と伸びたわね」 「え?ああ、でもそろそろ切るのもいいかもしれない」 「切るの?」 「エドナは長い方がいいかい?」 「…別に。 ミボの好きなようにしたらいいと思うわ。 長くても短くても、手触りがいいのは変わらないもの」 「そう…あたっ!」 括んだ髪の束に触れてきたと思ったら、徐に一本髪の毛を引っ張られた。 ぷつん、って抜けたぞ今。 地味に痛いからやめてくれ。 「それであの子達、早速どの遺跡探索に行くか話し合ってるのね」 「まあね。 ずっと眠り続けていたんだから、スレイにはまず身体に異常がないか検査してほしいんだけど」 「………ワタシも」 「何?」 「……遺跡探索、ワタシも呼ばれてあげてもいいって言ったの」 「珍しいな、エドナが自発的についてくるなんて。 明日は雨、いや雨じゃ生ぬるい…いっそ槍が、」 「ふ、ら、な、い、わ、よ!」 これでもかというほど、リズムよく傘で突かれた。 「いった!だからその、照れ隠しで突くのはやめてくれ!」 「ミボのくせに調子にのるからよ。 …それに照れ隠しじゃないわ」 「まあ…遺跡探索に付き合ってくれるのはありがたいよ。 あの二人相手に僕のツッコミだけじゃ足りそうにないからね」 「勘違いしちゃダメよ?ワタシは忙しなくツッコミをするミクリオを、これでもかというほどいじり倒しにいくんだから」 「……僕の仕事を増やさないでくれ」 すっかりいつもの調子を取り戻したかと思えば、いまだエドナの耳はほんのりと赤いままだ。 それをさり気なく傘で隠して二人の元に歩み寄る背中を、僕はやれやれと眺めながら追いかけた。 アリーシャは泣き腫らしたために赤い目こそしていたけれど、終始幸せそうにスレイの隣で笑っている。 スレイはと言えば、そんな彼女を優しく見つめながらも、まだ見ぬ遺跡探索に好奇心を押さえ切れないでいるようだ。

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アリーシャ・ディフダ

アリーシャ ディフ ダ

『テイルズ オブ ゼスティリア』とは 『テイルズ オブ』シリーズとしては15作目となる本作は、「グリンウッド」と呼ばれる1つの大陸の中に2つの強国があり、その2国が大陸の支配権を巡って争っているという前提から始まる。 その大陸で暮らしているのは人だけではなく、目に見えず、触れられもしないが信仰として崇拝されている「天族」と呼ばれている種族も居た。 そしていつしか、そんな天族と交信できる者たちを畏敬の念をもって「導師」と呼ぶようになった。 争いが激化していく中、憎しみなどが溜まっていき、それは負のエネルギー「穢れ」となり、それを浄化できるのは導師となった主人公のみ。 本編は、主人公たちが暮らしている天族だけの村から始まる。 離脱を繰り返したヒロイン候補『アリーシャ・ディフダ』 強国のうちの1つである、「ハイランド王国」の王位継承権の末席に位置する王女。 自らを国に尽くす一介の騎士と称し、男性言葉を話すので少し堅苦しくも思える。 しかし元々は明るく女性らしい性格で、やや天然ボケな面もある笑顔のかわいい女性である。 自身は国を良くしようと努力をするも、母親の身分が低いために王族としての扱いも悪く、国の実質上の権力を握る大臣たちからも煙たがられてしまう。 そして、世界各地で広まる災厄や戦乱をなんとかしようと1人で調査を始めるが、そのことがますます彼女の国内での立場を悪くし、大臣たちからは長期に渡って都から遠ざけるような命令をされたりと、厄介払いを受けることもある。 そんなアリーシャだが、2度のパーティー参加・離脱を繰り返し、最終的には仲間に加わらずにエンディングを迎えてしまう。 倒れていたアリーシャ(右)とアリーシャを発見したスレイ(左) 本編が始まってすぐに主人公であり、天族のみが暮らす村に住む少年「スレイ」とその友人で水の天族の「ミクリオ」と出会うアリーシャ。 彼女は世界で発生する災厄に対処するための手がかりを求め、天族が住む村の近くにある遺跡に迷い込んでしまう。 そして2人に救われるのだが、当然普通の人間であるアリーシャには天族であるミクリオの姿は見えない。 村に連れて行ってもらうと、スレイは誰も居ないはずのその村で、自分以外にもたくさんの「誰か」が生活しているかのように話している。 最初はいぶかしげなアリーシャだが、だんだんと彼は天族が見えていて、この村にはたくさんの天族が居るのではないかと思うようになる。 そして翌日、アリーシャは自分の暮らす街へと帰っていくことになる。 見送りをするスレイに近く自分の暮らす街、湖の都「レディレイク」で聖剣祭が始まり、導師伝承になぞらえた『剣の試練』も行うことを伝え、挑んでみないかと誘いをかける。 『剣の試練』とは、湖の乙女が宿るとされている聖剣を引き抜くことで、導師と認められるという内容で、「災厄を鎮められるのは伝承に残るような導師であり、それはきっときみのような人物だ」とアリーシャは伝え、帰っていった。 その憑魔は大臣たちがアリーシャを暗殺するために放った刺客であり、スレイたちはアリーシャが危険だということに気付く。 そして真夜中、スレイはミクリオと共に村を出てアリーシャに危険を伝えるために旅立つ。 1度目の仲間加入へ・従士の反動 聖剣を引き抜くスレイ(上)とアリーシャ(下) スレイが聖剣に宿る乙女、火の天族「ライラ」と契約したことにより、導師となった。 そしてスレイが導師になったことにより、アリーシャはスレイに触れていると天族を見聞きできるようになる。 そして、ライラは人々の穢れを祓うには、まず土地を守るために『地の主』として天族を祀り、土地を守護することによってその天族が人々の穢れを祓うようにしなければならないと話し出した。 『地の主』は穢れのない清らかな物を『器』とするため、器となるものと天族を探してこなければならない。 それを聞いたアリーシャは自分も連れて行ってほしいと願い出る。 しかし憑魔と戦う術を持たないアリーシャは旅に付いて行くことはできない。 そこでライラは導師が『従士』という者を持つことができると教える。 そして「ただし……」と、ライラはスレイに何かを話しだす。 しかし、プレイヤーには一切聞こえなければ、スレイに触れていなければ天族を見聞きすることのできないアリーシャにも聞こえない。 その内容は、天族と触れ合い、交流のできる力、「霊応力」が低いものを従士とすると導師に反動があり、身体の不調を起こしやすくなるということ。 アリーシャが再度従士にして旅に連れていってほしいと頼むと、スレイは彼女を従士にすることを決心する。 ここからアリーシャが仲間に加わり、共に旅を始める。 しかし、ライラがスレイに伝えた従士の反動、このことが後にアリーシャの離脱につながってしまう。 苦しい決断・アリーシャの離脱 旅の途中で地の天族であり、兄を待ち続けていた「エドナ」を仲間に加え、しばらく一緒に旅をする5人だったが、とうとう別れのときが来てしまう。 大樹の街「マーリンド」で、地の主となってくれた天族「ロハン」が、アリーシャが従士だということを聞くと、スレイの方を見て、「平気なのか?」と問う。 スレイは、今までの旅の途中で、突然意識を失ったり、片目が徐々に見えなくなってしまっている。 不調があることを、口に出されずとも気付くロハン。 そしてその場を去る一行を見ながら、「若い導師が身を削ってるんだ。 ふてくされてる場合じゃないよな」と言うのだが、それをアリーシャは聞いてしまった。 そしてマーリンドを発つとなったとき、アリーシャはここに残ると言い出す。 ロハンを正式に祀る人を見つけた方がいいなどとは言うが、自分と従士契約したことにより、スレイの体に不調が起こっていることをアリーシャは見過ごせなかった。 自分の存在が負担になっていることを知り、離れることを選択したアリーシャ。 それを承諾したスレイたちは、彼女と別れて次はローランスへと旅発つ。 この時点で物語はまだ序盤。 アリーシャとは会えるが、仲間に再加入するのは終盤、まだ先となってしまった。 アリーシャの再加入・そして再び離脱 スレイたちの前に立ち塞がるマルトラン(左) ハイランドとローランスの戦争が始まった。 スレイたちはレディレイクにあるアリーシャの家へと向かい、そこで彼女が敵に襲われているところに遭遇する。 アリーシャを助けようと戦闘が始まり、その最中に従士契約を復活させ、アリーシャが戦闘に参加できるようになり、その後パーティーに再加入することとなる。 そして戦場にて、アリーシャの師であり、ハイランド王国の女騎士である「マルトラン」のイベントが始まる。 彼女は実はラスボスである「災禍の顕主」の手下であった。 マルトランは、王国の騎士としての役割と責任を重んじる人柄で、兵たちはもちろん、アリーシャからも慕われていた。 彼女自身、アリーシャのことをとても気に掛けていた態度を取っていたが、ただ利用価値のある道具としてしか見ていなかったと言い放ち、戦闘が始まる。 そして、倒し終わったらイベントが始まり、災禍の顕主に騙されているのだと伝えるアリーシャに、マルトランは「どこまでも優しいな。 私は、そんなお前が……反吐が出るほど嫌いだったよ」と言い、アリーシャの持っている槍を自らに刺して死んでしまう。 アリーシャは悲痛にくれながらも、戦争をとめるべく、王族として他国に働きかけていきたいと再び離脱した。 早期から各媒体で主人公であるスレイと並んだピンナップが何枚も描き下ろされるといった、いわゆるヒロイン待遇を受けている。 PVでもテロップで「導師スレイを支える騎士・アリーシャ」など、主役級の存在である事が前面に押し出されている。 PVキャスト欄ではアリーシャ役の名前がスレイ役に次ぐ2番目に位置している。 公式ページのキャラクター紹介も二番目に位置。 予約特典のラバーストラップ、歴代秘奥義DLCにも選抜されている。 販促アニメでも主役級で出演、活躍。 出典: ゲーム発売前には上記のような好待遇を受けていたアリーシャだが、ゲーム本編では序盤で離脱、その後再会するまで一切の描写が無い。 中盤で再登場するも、スレイたちとは軽く挨拶をして別れる。 さらに、師に裏切られ、自分の守る国や民にも疎まれたり馬鹿にされたりと、散々な扱いを受けてしまう。 そしてラストダンジョン突入前の決戦前夜イベントでは、同じ町に居るにも関わらず、スレイたちは挨拶もせずに旅立っていき、その後のサブイベントや、EDムービーで国のために奮闘するアリーシャの姿は描かれるものの、会話すらせずに見守って終了するだけである。 しかし、アリーシャのこの扱いに関して、彼女が離脱後にパーティーに加入する、ギルド『セキレイの羽』の一員である「ロゼ」についても合わせて、公式がヒロインについての事前情報を発言した際にそれとなく匂わせるものもあった。 アリーシャは、自分の存在を民のために使いたいと考えて、騎士になった。 つねに自分の国にとって何をすべきかを考えて行動して、スレイたちと出会うことになる。 アリーシャとは違って、心情を前面に出して行動していくタイプ。 (冒頭に見たムービーでは、「導師について思い入れがありそうだが?」という問いに) おっと、どうでしょうねえ。 (「パッケージイラストで描かれている位置はスレイのすぐ側なので、ヒロインじゃないかと思われている」という話に) なるほど。 ヒロインなのか、ヒロインじゃないのか。 でも、ufotableさんに描いてもらったイラストでは、また立ち位置が違うんです。 だから、今回のヒロインは、遊んでもらうとわかるような仕組みになっている。 (馬場氏) 出典: こういった点から、発売前からアリーシャがヒロインではない、と予想していたユーザーも少なからず存在していた。 しかし、これだけの情報であまりにも不遇すぎる扱いと、長期離脱を想像できた人間は少なかった。

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